キャンパーや機能性調理器具として注目を集めている鉄フライパンがある。それが、株式会社ここから販売されている極sons cocopan。
極(きわめ)?どこかで聞いたことがあるな?
そうなんです。料理好きにはおなじみのリバーライト社の極フライパン。国産の鉄フライパンとして有名です。極フライパンがあったからこそ、cocopanが誕生したといっても大げさではありません。でもそれはあくまでも接点。
きっかけは、小さな気づきでした。
オヤジたちの手に料理を
はじまりは、小さな料理教室。対象は、年若い女性・・・ではなく、40代以上のオヤジたち。
包丁を持つ手すらおぼつかない状態から、学んでは覚えを繰り返し、ついには料理の腕を振るうまでに上達。
そんなある日、料理教室の参加者から
「腕前を試してみたいが、今更台所は入りにくい。なので、キャンプ場で手料理を家族に振舞いたい。ここで使っているフライパンの取っ手は外れないだろうか。」
実は、料理教室で使っていたフライパンは、リバーライト社の極フライパン。手になじんだものだからこそ、外でもつかってみたいと、オヤジたちは夢を抱きました。
取っ手をはずす理由がわからない
cocopanの発案者であった平井さん。鉄フライパンの性能そのままに、取っ手をはずすことで利便性も高められる!
そんな希望を胸にリバーライト社の社長に直談判。しかし、
「取っ手をはずす理由がわからない。まるでティ〇ールのマネじゃないか。」
ほぼ門前払い。
リバーライト社の社長の心が動いた
ですが平井さんは諦めなかった。
- 料理教室でまじめに料理に取り組むオヤジたち
- 今まで関心がなかった料理にいまや自らはまっていく姿
- なによりも誰よりもオヤジたちのが一番楽しそうだった風景
平井さんから語られるオヤジたちの様子に、ついにリバーライト社の社長の心が揺らぎ始めました。
「今まで外す理由なんてわからなかったが、あなたが提案した利用者の声で必要性を感じた」
「なにより、人となり、趣向がはっきりとした」
cocopan誕生のきっかけから学ぶこと
オヤジが料理を楽しむ。
はっきりとした目的とお客さん像があるからこそ、選ぶ価値がある。なぜなら、お客さんが楽しんでいる姿が見える物語があるから。
しっかりとした物語があるからこそ、次第に他の客層も引き付けられ、cocopanの支持は確かなものとなった。
だからこそ私たちが学ぶべきことは、
核となるお客さん(人となり・趣向)とそこから広がっていく物語(利用者が楽しむ!)が、売りたい商品にあるか。
あなただけが語れるお客さんが楽しんでいる姿・未来・世界を、ぜひ作り上げてください。
単なるマネでも、流行りにのったわけでもない。あなたが求めているお客さんが描かれたときに、売りたい商品が輝いて見えてくる。奇しくもリバーライト社の社長が語っていたように、
「あなたが提案した利用者の声で必要性を感じた」
努力が実る日を願っています。
追記(という小ネタ)
極sons cocopan。
この名前が付いたのも、極フライパンの息子になるから。こういったつながりも、単なる鉄フライパンではない魅力ですね。
以上、豆知識でした。
<参考サイト>