コイズミのモンスターシリーズはなぜ支持されているのか?

koizumi-monster 企業から学ぶコピーライティング活用方法

1716年、一人の近江商人が興した事業がはじまりの小泉成器(以下:コイズミ)。「新しい着眼点と独自の発想力」を掲げ、世の中に驚きを届けてきた。そんな中でも、ヘアドライヤーのモンスターシリーズは発売から10年を超すロングセラー。なにがお客さんを虜にしているのだろうか。

ネコジャラシ四郎
ネコジャラシ四郎

モンスター!

特徴がはっきりしている

どこよりも速く・そしてよく乾く

ヘアドライヤーのニーズには、価格・美髪効果・軽量・低騒音・速乾性などがある。その中でも、お客さんが求めていたのは何か。速乾性だった。そこから、2012年11月早く乾かすことに特化したドライヤーづくりがはじまった。

とにかくすごい風量

早く乾かすにはどうしたらいいか。ぱっと思いつくのが、大きな吹き出し口で大量の風を送ること。ただそれだと、羽の回る音がうるさい。また、吹き出し口から出る風も分散してしまい、非効率。

風量と騒音の両立に悩んでいたある日、2つの羽で乾かすことを思いつく。それまでのドライヤーよりも半分の時間で終わる。それが2013年MONSTER(モンスター)誕生のきっかけでもあった。

ネコジャラシ四郎
ネコジャラシ四郎

モンスター!

目星がつけやすい

買い物で困るのが、特徴がつかめない商品に出会ってしまったときだ。あとで比較しようにも、主張がはっきりしない商品だと、買いたい気力すらわかない。

ネコジャラシ四郎
ネコジャラシ四郎

どっちつかずだと困るもんね

特徴がはっきりしてくれたおかげで、忘れにくく、ブレがない。

忘れにくい

仮にモンスターの売りを思いつかなくても、特徴とからめれば、忘れることはない。

  • 風がすごいモンスター
  • とにかく乾くモンスター
  • 名前がすごいぞモンスター
ネコジャラシ四郎
ネコジャラシ四郎

モンスター!

風・乾き・名前と他と比較しても「あれ?なんだっけ?」とはなりにくい。

求めていたこととズレがない

ある番組で、モンスターの購入者がこんな評価をしていた。

音(駆動音)はうるさいけども、その分、早く乾くのがいい。

一芸に秀でている。お客さんからすれば、目的を達成しているので満足。欠点があっても理に適えればいいのだ。

もし、騒音で迷い風の強さを弱めていたら、見た目にこだわりすぎていたら、モンスターは手に取ってもらえなかったのではないか。八方美人な商品は、時に不要なのだ。

お客さんの目はシビアでもある。

学ぶべきこと

  • 特徴をはっきりさせる
  • 強味を突き詰める

2013年の発売以来、モンスターシリーズは毎年マイナーチェンジをしている。といっても、軸にあるのは「風」である。

koizumi-monster-wind
小泉成器公式ホームページより
飼い主
飼い主

ぶれないって大事だね

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