自分売り。
コピーライティングや集客関連の書籍や情報商材をみていると、必ず目に入る言葉だ。読んでいて疑問に思うはず。
「なんだ、自分売りって?」
「自分を売れって・・・、何も売りなんてないよ」
「売れっ子アイドルじゃあるまいし・・・」
よくわからない言葉のせいで作業が進まないのはよくない。ひとつタネ明かしといきましょう。
はなしを聞くならあのひとがいいな
自分売りとは、ずばり、このひと気になるなと思わせること。いわば、相手に覚えてもらうために印象づけることである。
なんだか漠然とした感じですよね。そう思います。なのでわかりやすい例を・・・といっても以外と身近なとこにいるものなんですよ。例えば・・・、
- うんちくがおもしろく、授業よりも印象に残っているK本先生
- いつも新製品を持ち歩いている友人K藤君
- ほんわかしていて話していると落ち着くS本さん
- ぶっきらぼうだけど、意外と気の利く店員H野さん などなど
そうそう覚えている、あのひとたち。今どうしているかなと思わず会話にしたくなる魅力。どこか記憶に残っているひとたち。
それにしても、なぜ記憶に残っているのか。それと自分売りがどうつながるのか。ポイントは3つ。
ふとした瞬間に思い出す
印象に残ることのメリットは、時間が空いても思い出しやすい。これってなかなか侮れないことなんですよ。今この瞬間というのは、誰しも力を入れるでしょうが、時間がたつと、だいたい覚えていない。わすれてしまっている。薄情なもので、形すら何だったかすら記憶からストンと抜け落ちてしまう。
「そうあれよ!あれ・・・、あれだってば!」
もはや、あれと化している状態。(敬意を表して、あれ様と称えましょう(?))
それに対して、印象に残っていることは時間がたっていても、ふとした瞬間に思い出すもの。ひとつ思い出すと、その次も思い出しやすい。その時のやりとり・周りの風景・天気・自分の状況など、おもしろいぐらいに芋づる式に出てくる。
強みがわかりやすい
思い出しやすいということは、裏を返せば、そのひとの強みがはっきりとしていることでもある。
「○○といえば、あのひとね」
「○○なら、あのひとは知っているかな」
「○○か・・・あのひとにヒントをもらおうか」
このように頼りやすさが出てくるのも副次的なメリット。友人になりたいとおもうのはこういったタイプではないでしょうか。
覚えがあるので近寄りやすい
ひとつきっかけがあると、近づきやすくなる。
なによりも相手のことを知っているからだ。
思い出しやすく、強みもわかりやすい。
そうすると、ひとの輪が出来やすく、にぎやかな印象がでてくる。不思議なもので、それをみていたほかの人も近寄ってくる。興味はあったけども、距離を置いていたひとも「あのひとなら・・・」とよってくる。
思い出すひと、よってくるひと。受ける印象、好印象。まさに好循環。
最大のメリット
もしかしたら、ここまで読んできて、ふと気づいてしまったのではないでしょうか。
思い出しやすく、強みがわかりやすく、ひとが自然とよってくる。この流れで、おすすめを紹介したら・・・。
そうです。売れますね。なによりも日頃セールスと口酸っぱく語っているひとは真逆ですなんですから。
例えるとセールスって、我々からお客様に近づいていくイメージ。当然、お客様は警戒します。そりゃ、「あやしいやつが来た!」って。毛並みを逆立てて、シャーと威嚇するねこのように。
対して、お客様からよってくる好循環を起こしていると、われわれがすることはなにか。心地よい状態を保つことをすればいいわけです。だってその空間を求めているわけですから。実にシンプル。
セールス・セールスと焦らなくても、お客様からよってくる。徐々に徐々に。あとはしかるべき時に、あなたのおすすめを差し出せば・・・。立派な商売になり得ます。
まとめ
- 自分売りとは、気になるひとになるべし
- 思い出しやすいように、強みを打ち出すべし
- まずはひとつ、わかりやすい強みをもつべし
- お客様がよってきやすい空間づくりに注力すべし
- 懐までよってくるまで待つべし
自分売りで迷ったら、とにかくお客様にとって心地よい空間を目指してほしい。その方法は、徹底した情報提供。こちらが損するくらい与えましょう。
お客様が「これ以上持ちきれないよ」と泣いて喜ぶ顔を思い浮かべて。
さぁ、今日も情報提供だ!べしべし!!