コピーライティングの解説や技術本を読んでいると、口々に語られることがある。
「いいコピーライティングを学ぶには写経が一番!」
彼ら曰く、守破離の原則だそうだ。
シュー・ハー・リー?
周・波里?
こら!おふざけはやめろ(怒)!
技術は学べるが大切なことが抜けている
(ゴホンッ)気を取り直して・・・。
守破離の通り、型をなぞるのも一つの手ではある。ただし、わかるのは形だけであって、中身ではない。
そもそも論として、あなたがコピーライティングを使おうとしている理由は何か。
当然、お客さんに信頼してもらって、お互いに気持ちよくやりとりをおこなうため。ですよね?
「こういった悩みがあるんだよ」
「このひとはわかってくれるな」
だからこそ、技術だけ熱心に学んでも、お客さんのこころには届かない。売り手の一人芝居になりかねないわけだ。
口下手な営業でも成果はあがる!?
他方で、テクニック集が売れているのもよくわかる。
売り上げが立たなかったり、目立った功績がないために、どこか浮ついた気分になっている。だからなにかテクニックがあれば、一発逆転できそうだ・・・。そういった心理状況が事を焦らせている。
不安になるのも無理はない・・・。
あれれ?お客さんよりも自分自身が不安に陥っているぞ!
一番のやり手は、出版社なのかもね
よくある例えに営業者がある。
ここに2人の営業者がいる。ひとりはセールストークのうまいが、しゃべりだすと止まらない営業者。もうひとりは、口下手だがはなしをきいてくれる営業者。
どちらとかかわりたいだろうか?
間違いなく、後者のはなしを聞いてくれる営業者ですよね?
ここで重要なのは、テクニックがあるかどうかではない。
お客さんは、「この人は私たちのことを思ってくれているのだろうか?」と疑問に感じている。それにこたえるのが私たちの使命。
だとすると、うわべだけのテクニックよりも、必要なのことは、お客さんにいかに寄り添えるかどうか。つまり、お客さんの゛心の動き”を感じられるかどうかにかかっている。
心の動きを感じるには?
「お客さんに寄り添うといっても、どうすればいいの?」
一番の方法は、お客さんの悩みを聞いてあげること。
そりゃ、そうですよね。どこかで打ち明けたい、でもわかってくれる相手でなければ話したくないわけですから。
あなたとお客さんとの距離がちかければちかいほど、悩みをきく機会はふえてくるものです。
「メンドクサイなぁ~」とは思わずに。じっくりお客さんのはなしを聞いてあげてください。
メンドクサイなぁ~
聞きましょう(怒)
テクニックを学ぶのも悪くはないですが、肝心なのは、お客さんの気持ちを理解すること。ことわざにこんな言葉があります。
仏つくって魂入れず
忘れてはいけないものがあるはずです。
お客さんの悩みを解決してあげること、すなわちお客さんが望む未来にむけて一緒にあゆむことこそ、われわれに課せられた使命ではありませんか。
いい人生を後押しするために、いい選択をしたと感じてもらえるために。ぜひ脳みそに汗を流していきましょう!
むすびに
- コピーライティングを学ぶのに写経は意味がない
- お客さんの心の動きを感じるべし
- お客さんの悩みに寄り添うべし
私たちが描くべきは、たんなる物の売り買いではなく、お客さんが望む明るい未来。そのために、良きメッセンジャーとなって橋渡しをしてあげてください。
あなたの健闘を祈っています。