GPT-4oはAIと人間の共存への道を拓けるのか?

artificial-intelligence-1 未分類

AI(Artificial Intelligence)の進化が止まらない。

打ち込んだ文字を読み取り、まるで会話しているかのような展開。GPT-4が公開されたときは、あくまで無茶苦茶な回答をするサービスくらいに捉えられていたが、今や文章のみならず、画像・映像・音声と組み合わせることで、より他方面からAIが分析した結果が伝えられる。

しかもそれが機械とは思えない、自然な声なのだから驚きだ。「思わず感情移入しそう」と引き付けられる人もいれば、「機械に感情を支配されそうで、怖い」と嫌がるひともいる。

それにしても、AI技術にこれだけ賛否わかれるのはどうしてなのか。

ここにある真実が浮かび上がっている。マーケティングやWEB集客を極めていきたい本物志向のあなたには特に知ってほしい。

喜びや嫌悪を引き起こす感情というシステム

文章が速攻で返答されることや、送った写真が画像に変換されたことに驚いているのではない。我々の気持ちをまるで見透かしたような回答がある。それが好奇心や警戒心につながっている。

少し前に、メンタリズムと呼ばれた手法を覚えているだろうか。心理学を駆使したパフォーマンスの1つで、バラエティ番組では、自分自身で選んだことなのにあらかじめ予測されていたかのような出来事扱いされていた。ある種の薄気味悪さが漂っていた。あれはマジックだと非難する声もあった。(本当は巧妙な心理誘導なのに・・・。)

メンタリズムは人間同士が行っていたが、AIは機械と人間。しかも機械側がメンタリズムを仕掛けてきたと考えると、薄気味悪いと感じる人の気持ちもわかるのではないか。

メンタリズムの場合はテーブルの上の出来事だったが、AIは現実に影響を及ぼしている。今のところ、悪評が多いので余計に神経質になるニュースが取り上げられやすい。

相手は否定しない

AI技術の記事をみていて、よくわかるのが、相手の意見を受け入れている。しかも否定していない。

AIは感情を持っているわけではない。正確に言えば、AIを利用した人間(以下:利用者)が、心のスキマを埋めるように、AIに対して言葉を投げかけている。それをAIは肯定し続けている。利用者はまた言葉を投げる。AIは返す。その繰り返しなのだ。

つまり、利用者は自分に自信がない。とにかく認めてもらいたい。人間同士だと否定されるかもしれないが、「AIなら」「AIだったら」と段々と依存度を高めていった結果にすぎないのだ。

robot-hard-work
出典 Image by Richard Duijnstee from Pixabay

かわいい (#^^#)

商売人としてなすべきこと

ここからいやらしい話をするが、もう少しご辛抱願いたい。

人類の脅威論は専門の先生方に任せて、われわれ商売人は、AI・GPT-4oのニュースから何を学ぶべきか。いうまでもなく、商売において必要なこと。ひとつ目は、お客様との関係性。

AIに依存していくプロセスをみてわかるように、利用者を否定しない・利用者の意見を認める・利用者を励ます。利用者が中心となるような環境づくりに徹している。利用者をお客様に置き換えても通じる。だからこそ、やり取りを通しながら、2人だけの世界に没頭させている_商売としてはいい見本なのだ。(AIをひとりと数えていいのかわからないが、とりあえず置いといて。)

もうふたつ目は、人間臭さ。ここでいう人間臭さは機械に対しての張り合いではない。AIが肯定してくれる側の依存ならば、商売人が目指すべきは、あえて苦言を述べても嫌がられない間柄。いわば、否定する側の依存である。認められることで、自己肯定感や満足感は高められるが、本当にこれでいいのかと不安に駆られる。その不安から逃れるためにも、相談相手として商売人のあなたを選んでもらう。

「耳が痛いことも言うな・・・」「でもこいつなら受け入れてやろう」

肯定側と否定側のバランスがとれた関係をAIと商売人のあなたとでつくれたら、なかなかの参入障壁だと思わないだろうか。(プラスとマイナスでくっつく感じで!!)

まとめ

  • AIは脅威だ
  • だが、商売するうえでお客様との関係性を構築することは変わらない
  • AIが肯定する側ならば、こちらは否定する側からお客様を支える
  • 目指すは、プラスとマイナスのくっつき

商売の基本は、お客様を思いやること・お客様から頼りにされることの2点。まずはこの2点を極めていこう。あなたが目指すのは、耳の痛いことも言うがほっとけないクセのある店主。

「あいつならどーいうかな」

「ひとつ聞いてみるか!!」

ぜひこういった関係性をお客様と紡いでいってほしい。

それでは失礼。