株式会社ラドンナは、1932年(昭和7年)初代社長の長島孝が創業した長島商店がはじまり。婦人向けのアクセサリーを販売していた。以後、シガレットケース・フォトフレームなどの企画開発で業務を拡大、2016年にはトフィシリーズを開始。現在はキングジム傘下となっている(2001年・平成13年に参加)
傘下に参加・・・(ぽつり)
寒っ!!
トフィ・クラシックシリーズを筆頭に、生活に結び付いた商品を販売している。お客さんがなにに惹かれ、なぜ購入に至ったのか。考えてみました。
誰にでも使える_シンプルな設計
トフィシリーズの特徴は、シンプル。操作ボタンを見てもらえればわかるように、少ない。
一般に高機能・高性能の製品になるほど、操作が複雑になる傾向がある。ボタンを押して、メニューを選び、ボタンを押して、細かな設定を加えて、ボタンを押す。はっきりいって、この一連の操作にうんざりしている。
対してトフィは使うひとを選ばない。少ない押しボタンとダイヤル式のボタンがあるだけ。
機械らしくない見た目
空間になじむ
リビングスペースに置いたときに、変に浮いたりしていないか。気になりますよね。トフィシリーズがよく考えられているのは、機械らしからぬ見た目。なつかしさを覚える丸みがかった姿をしています。それがかえって、空間をこわさずに、とけこんでいる。
ビューティーフォー!!
余計な事すんな(怒)
主張が強くない
裏を返せば、1台の家具が他の家具やインテリアとケンカしない。お部屋のテーマやデザインにこだわりがあるときに、このメリットが活かされる。なぜなら、統一感を出したいときに、一部で主張がはげしいとアイテム選びで苦労してしまう。
機能は全面に、主張は控えめ。
なかなかできることではありません。
一貫して描かれていること
機能性やデザインにこだわるならば、なにもラドンナの製品をえらぶ必要はありません。
それならば、お客さんはなにをラドンナのトフィに求めているのか。
日々の生活の中で、ちょっとした贅沢や快適さをあじわうことよりも、製品を手にした自分の姿にほれ込むようにつくられている。
こだわりの一品を手にしたときは、誰よりも幸福を感じる。なにより、友人や知り合いに見せてあげたいとの欲がぬくぬくと顔を出し始める。
だからといって、高機能・いかついデザインでは、どうも様にならない。どこか違う。
だからこそ、シンプルかつ、丸みの帯びたデザインの強みがここで生きてくる。
もう何年も使い続けていますよ、と言葉で伝えなくてもわかるように、なにげなく、静かに主張している。
まるで、自らを着飾るアクセサリーのように。
そういえば、ラドンナの創業時は、婦人向けアクセサリーだったけ。
ある意味、一貫しているな。
日々の生活のなにげない相棒。それがラドンナのトフィシリーズにおける最大のブランドなのではないでしょうか。
好評であれば、今後も企業に戦略をネコジャラシ視点から切り込んでいきたいと思います。
主(あるじ)さんよ、いつネコジャラシ一家に加わった?