あなたは、金谷ヒデユキさんをご存じですか?
「昔テレビに出ていたよね・・・?」
そうそう。年代によっては異なるイメージ持っているかも。例えば、
トーマス・けいおんなどの声優
ラジオ高崎に出ている人
バンド活動を行っている人
現在幅広い活躍をみせている金谷さんですが、本業(本職?)は、替え歌で楽しませる芸人なのです。数多くの替え歌の中でも、自衛隊に関する替え歌が、おもしろいです。
いちファンとして紹介させてください。おなしゃす!!

態度が軽い(怒)

今日はさらっと無事終えたいね
ぶ・じえいたい・ね!

すっこんでなさい(怒)
替え歌・自衛隊とは?
中森明菜さんのシングル少女Aが元ネタです。
時は平成7年ごろ、国会では、自衛隊を海外平和維持活動(PKO)に参加べきかどうかの審議をしていました。当時の最大野党・社会党(今の社民党の前身)は、海外へ向かわすのも、国内にいるのも反対!の姿勢を崩しません。自衛隊自体に疑問を投げかける声が世間にあったのも、今考えると、懐かしいものです。
そんなどっちつかずの立場に置かれていた自衛隊をテーマにして歌ったのが、この替え歌です。
野党の怠慢さ・当の自衛隊の放っとかれ具合・サビの「じれったい」をもじったシャレがうまく組み合わさり、傑作が誕生したのです。
ことばのセンスが見事としかいいようがありません。
それから、20数年の月日がたち・・・
リメイク版が降臨。今回はアメリカとの道ずr・・・関係強化をうたう日本に対して、金谷さんなりの視点が描いています。
それにしても、ギター1本でやりきる度胸・覚悟は立派です。警官が近くにいても動じません。

内心はどうだったんだろう?
替え歌から学べる事
「おもしろかった~」
と余韻にひたるのもいいですが、今回の替え歌には、相手に伝える技術が詰まっています。見破りましたか?

娯楽のつもりでみていたのに・・・
学べるところは吸収しちゃいましょう。
わかりやすさ
政治をテーマにしているが、堅苦しくない。
時事ネタでも、とっつきやすい。
長ったらしい説明やマニアックな例えではない。原曲よりのサバサバとした口調だからこそ、聴きやすいといえます。
歌詞に合わせたことばながらも、伝えるべきことは盛り込まれている。全体を通して聴くと、「クスッ」と思わず笑ってしまうわかりやすさが、軽快で心地いいものです。
誰しもが感じている疑問・事実
政治を扱う替え歌だからといって、思想や主張を前面に押し出すわけではありません。
ならばと、挟み込んできたのが、だれもがうなづける疑問・事実です。
今回の場合なら、
軍隊みたいなものは持っていないけれど、似たようなものを、本当は持っているの
金谷ヒデユキ 自衛隊 より
さきほども語ったように、どっちつかずな立場である自衛隊、それを端的に表現したのがこの歌詞です。
誰しも自衛隊には何か「モヤ~とした」感じがまとわりついているのは、わかっていたはずです。
それが、「そうだよね」と思える箇所があるからこそ、身近な話題に感じられる。
聴いて理解して共感したからこそ、月日が流れようとも、説得力は変わらないわけです。
あくまでもシャレ
なによりも重要なことは、これはあくまでもシャレであること。
その時々の話題をユーモラスに切り取っているだけであること。
過激な主張や思想を押し通そうとしたいのなら、別でどうそ、そういった姿勢を忘れないように。
あくまでも、娯楽を求めているひとに、一時の清涼剤を与えるのが、替え歌の使命です。
むすびに
金谷ヒデユキさんの少女Aの替え歌がおもしろい。その概要は・・・
- 当時の世相を反映した歌
- 今も変わらないごたごた具合を映した歌
- わかりやすさ、疑問、事実、シャレが凝縮した歌
なによりも、口ずさみたいと思わせるゴロの良さも、すごさといえそうです。
だから何度もくり返し、くり返し歌いたくなってしまうわけですな。(^<>^)ハッハッハ

随分と、ゆかいだね・・・
替え歌ひとつとっても、相手に伝える技術というのは、学びになりますね。
今回はここまで。お付き合いありがとうございました。
では!