ある番組で、興味深いはなしをやっていました。
メロディや節で覚えるよりも、ことばのほうがこころに残りやすく、特に幼少期に交わしたことばは、記憶に残りやすいというものです。
番組内ではこう表現しています。
ことばは、時間をこえるもの
NHKアカデミア 財津和夫(後編) より
振り返ってみると、人生の分岐点で、過去に相手からの一言を思い出します。
耳にタコができるほど聞かされた親のことば
ふとした拍子に何気なく言われた友人のことば
気落ちしていたときに読んだ書籍で見かけたことば
背中を押ししてくれるきっかけを与えてくれるのも、ことばの力だといます。中でも、「がんばれ」と励まされたのを強烈に思い出します。何度あったことか・・・。

やれば、できる子
うぅ・・・やめてくれ(泣)
・・・改めまして、
今回は、勇気づけられることばのおはなしをしていきます。
さぁ、ことばの船旅に出かけましょうか。

ふなたびは、お越しいただきありがとうございます
おっと、このたびか・・・

危うい船出だこと・・・
それでは、しゅっこーーーう(出航)!
がんばれよりも言われたいこと
勇気づけたいときや、励ましたいときに「がんばれ」と声かけするかと思います。響きはいいですよね、がんばれというのは。
ですが、ここで忘れてはいけません。
何を?声掛けされた相手のことです。
相手からすれば、「がんばれ」と声掛けされも、
「がんばれといわれても・・・」
「今までがんばっていないのか・・・」
励ますつもりが、傷つけてしまっては元も子もありません。
それではどうしたら・・・。
がんばれよりも、相手に届く言葉があるのですが、知りたいですか。

もったいぶらずに教えてよ
わかったよ。そう慌てないで。
それは、「大丈夫」です。

まるで、ドラゴンボールの孫悟空みたいだ!
それだと、でーちょーぶ、じゃないか(怒)。紛らわしいこといわないでくれ!
なんで「大丈夫」が「がんばれ」よりもいいのか。
相手からしても、違和感なく受け取れるのが、大きな理由なのです。

なんかの冗談?
わたしはまじめだよ。
どんなときにちからを発揮するのか、みていきましょう。

折り返し地点だーーー
一番安心したいこと
「大丈夫」から受ける印象は、相手に安心感を与えるようです。
- 一度決めたが、決心に迷っていた時
- これから新たな道に進もうとした時
- 今まで持ち続けてきた考えが揺らいだ時
こういった状況のときに「大丈夫」と声をもらえると、落ち着くわけです。
己の価値観・正義・信念を認めてくれた・受け止めてくれた、そういった感情が働くためか、アドバイスしてくれた相手にも、いい印象を持ってくれます。
これが「がんばれ」だと、突き放した感じがして、どこか冷めてしまいます。

ナイーブだこと・・・
もっとも、効果的なのは、信頼できる相手からもらうことです。
そりゃそうですよね。見知らぬ相手から受けても、
「なんだお前さんは!?」
と驚かれるばかりか、不信感しかありませんからね。

見知らぬひとからだと、アメ玉ひとつでもこわいからね

それ以前にもらわないでください(呆)
信頼できる相手からの一言は、これからの人生の支えといっても間違いないでしょう。
むすびに
「がんばれ」よりも相手に届くことばがある。真意は、
- 大丈夫という言葉
- 価値観、正義、信念を肯定
- 信頼できる相手なら一層安心
相手を認める点でも、大きな意味を持ちます。
うまく使いこなせれば、相手の信頼感を得ることさえできます。
大丈夫。まじめに取り組んでいるあなたなら。
もっとも、相手が求める情報や疑問解決を与えていればの話ですが・・・

そう毒づかないで
さて、短い時間の船旅でしたが、いかがでしたでしょうか。
あなたのお力添えになれば幸いです。
またの機会に会いましょう。では!