泥棒がヒーローに変わる!?
元々は、ビジネス書の題名だったと記憶しています。「ルパン三世が取り上げられている(歓喜)」とうきうきしながら読んで、内容も「なるほどねぇ」と感心した一冊。
コピーライティング(セールスライティング)でも使えるはなしなので、お伝えします。
汎用な悪が善に変わるカラクリ
アニメやまんがで、ルパン三世が活躍する姿をみていると、正義の味方のように勘違いしてしまいます。
ご存じの通り、ルパンは、泥棒です。いくら活躍したところで、胸を張っていばれるものではないはずです。

お父さんの仕事は?

泥棒さ(自慢げ)

え・・・(絶句)
でも不思議ですよね。悪事を働いている者が、なぜヒーローにみえてしまうのか、暴いてみましょう。
まるでオセロのように
ルパン三世は、泥棒です。いうまでもなく犯罪者です。
そんなルパンですが、対峙する相手はいかにも悪者ばかりです。例をあげると、
- レースギャンブルで財力を成して、権力を振るう一国の首相
- 偽札を使って世界を混乱に巻き込みたい国王
- 飢餓にうえる国民を余所に贅沢三昧に走る権力者
- 名声欲しさに武器商人と取引をするビジネスオーナー
書いていてロクでもないやつらばかり・・・。おまけに使用人の扱いがじゃじゃ馬のようだったり、法の抜け穴をうまく使っていたり、権力を我が物のように振舞っているわけです。
許せますか?

許せない!!
そんな悪人に歯向かったのが、警察官でも国軍でも戦隊ヒーローでもなく、泥棒なんです。
ところが、庶民からすれば、そんなことは気にしません。
憎っ気悪人どもが、持ち場を荒らされ、泣き叫ぶ姿をみてこう思うわけです。
「ざまぁ、みやがれ(歓喜)」
散々苦しまされてきた相手に一泡吹かせてくれた、そんなヒーローに喝采を送らざる負えません。
だれもがルパン三世に感謝してしまうのです。

キャー!!ルパン様~

おっさんが黄色い声を出すなんて・・・
・・・それはともかく
これこそが、泥棒がヒーローにかわるカラクリ、名付けて、ルパン三世の法則。

ルパンからすれば、
遊びついでなんでしょうね
まぁ、あれだよ。
”終わりよければすべてよし”だよ四郎。
人助けのためなら・・・
ここから浮かび上がるのが、いつもなら悪となることが、それ以上の悪と対峙すると、変化が起きるというものです。しかも、相手を救うためなら、合法化できるわけです。
身近な例を出してみましょう。
これまで、あなたは借金をしてきませんでした。
なぜなら、借金は、相手に借りをつくるばかりでなく、面倒ごともひきうけてしまうので、今までさけてきました。
ある日、自分のお母さんが病気で入院することになってしまった。
あいにく、手持ちでは足りない。しかし、お母さんをほっとくわけにはいかない。
ここで今までの戒めを解くことにした。そう、借金に手を出したのだ。
あなたが決心したおかげで、入院することができ、お母さんの病状は改善していった。

親孝行したね

勇気をありがとう
勇気もそうだけども、肝心なのは、悪とされていたものがどう善に変わったのか。
決断のため背中を押す
前述した物語を分解してみると、
- 今まで避けてきた借金
- お母さんが病気で入院
- 入院費の捻出のため借金
- お母さんの病状は改善
1では悪であった借金だったが、2の出来事で今までの決心が揺らぐことに。3では、お母さんの命と戒めを天秤にかけ、4の結末へと迎えることができた。
ルパン三世ほどの冒険ではないかもしれないが、あなたにとっては、大きな決断であることには間違いない。
背中を押したのは何だったか。心に浮かんだもの、それは・・・
しかし、お母さんをほっとくわけにはいかない。
お母さんを失いたくない、紛れもない親子愛でしょう。

それと勇気
そうですね。勇気です。

イヤイヤ言っている?
むすびに
ルパン三世は泥棒なのにヒーローのように映るカラクリがある。それは
泥棒以上の悪と立ち向かうとき、第三者からは悪から善へと変わり、ヒーローに見えるのだ
これを応用すると、
今まで戒めで悪としてきたことを、相手を救うための手立てとして、合法化できる
いくら合法化できるといっても、人を傷つけたり、ものを破壊したり、人を陥れたりすることのないように。あくまでも相手を救うための手段です。戒めとして、約束下さい。

また戒め?
さてと、カラクリ暴きも終えたことですし、そろそろ店仕舞いとなります。

締めの言葉、引き受けます

大丈夫?
とりあえず様子をみましょう。

権力者どもよ!じゃじゃ馬になるな
ヒヒンある(気品)ある振る舞いを

・・・
・・・ということです。
以上!