質問です。
思わずつづきを読みたくなる文章ってどんなのでしょうか。
おもわず笑ってしまったはなしがある文章
タメになったり、役立つはなしがある文章
趣味が転じて、興味が出てきたときに目が留まった文章
どちらかというと、明るい話題が多いかもしれません。
今回お教えする文章はずばり、否定文です。
「え?否定文?」
一見、否定文というと、何か遮断してしまう印象を持ちそうですが、使い方によっては、読み手の好奇心を引き出せるちからがあるのです。
さっそく、みていきましょう。

気をつけろよ、これまで、ひでえぶんにあってきたからな・・・
ひていぶん(否定文)?なら大丈夫だ

なに、言っているのですか?
頭ごなしの否定文ではない
否定文だからといって、
○○するな!
○○は今すぐやめろ!!
○○なんか捨ててしまえ!!!
このような文が乱発されている様子を思い浮かべたでしょうか。
だとしたら間違いです。
つづきを読ませる秘訣は、つなぎとしての役割を持たせることです。

どうやって?
例えば、ダイエットを効率的に進めたい方に向けて、
- 健康本の乱読
- サプリメント・健康食品の購入
- 急激な食事内容の変化
こうした事例を紹介した後で
もしかしたら、これまでの常識がくずれてしまうかもしれません
と前書きして
- 油を控えた食事
- 日常的に歩くこと(階段を使うなど)
- 便の通りをよくすること
といった改善策を提示する
以上が流れです。

対処法が思ったよりも普通だったね
あくまでも、否定文が導くのは、疑問に対する答えだからね。変な煽り文章につられて、おかしなことを書かないようにね。
・・・ところで普通って?

なんか売りつけるのかと
そんな悪人みたいなことしないよ。飼い主じゃあるまいし。

悪人だと・・・
雑学や豆知識を小耳に挟むのも一手
先ほどのように、周知の事実や情報を前振りにして、読み手の疑問に答えるのが王道です。
ここでは、あえて答えをはずしてみる形をしてみましょう。
あるジョークを例に、お話しします。
交響曲第9などで知られているベートーベン。
ある日、聴衆にこう問いかけます。
「みなさん、演奏を楽しむ準備はできていますか?」
聴衆は口々に「もちろんさ」と答えます。
するとベートーベンは一言。
「聞こえないな~」

難聴であることが知られているからこそ、最後の一言がうまく効いています。
そう考えると、ジョークというのも、相手が知識を共有しているかを見極めないといけない代物なんだと気づきます。
そうではないと、笑えないものですね。意外と奥深い・・・。

その反面、だじゃれは笑いやすい
悪人呼ばれされてて、このまま引き下がるわけにはいかない

お!がんばって

こうして、きょうして、きょうしていくと
ハイ、こうきょうきょく(交響曲)

え?
え?

あれ?
・・・ちなみにですが、ベートーベンという名前はオランダ語で、大根農家という意味だそうです。ベート(Beet)が砂糖大根、トーベン(hoven)が農家・農園とのこと。
詳しくはこちらを参照してください。
むすびに
否定文でも、つづきが読みたくなる文章術。それは・・・
- 頭ごなしではない否定文
- 読み手の興味・関心を引き出すつなぎ
- 疑問の答えを書くのが王道
- 前提となる知識からはずす形のジョーク
読む人の興味・関心をもたせ、読み続けてくれたのなら、まずは成功です。
だってね、コピーなんてほとんどの人は読まないでしょ?
だからこそ、これはおもわず引き込まれたという体験をさせてあげられるのは、あるいみ書き手としての本望といえます。
ぜひとも、あなたも読み手に「見つけたら、おもわず目を離せなかったよ・・・」と言わせる文章作りに邁進してください。
この記事が役立てたのなら幸いです。
また会いましょう、では!