何か商品やサービスを売りたいときに漠然とやっても売れません。
思いを届けたい。そう考えお客さんを見つめ直すと、
- どんな悩みを抱えているのか
- どんなことが好きなのか
- どんなことがきらいなのか
- どんな希望をもっているのか
- どんな言葉を望んでいるのか 等
様々な特徴が浮かび上がってくるはずです。まるで一人の人物を作り上げていく過程をペルソナと呼んでいます。
・・・とはいえ、どうしたら理想なペルソナをつくれるのか。特徴を捉えろといわれても、わからないですよね。
そんな悩みをもっているなら今回のはなしはうってつけです。

どんなやり方?
わたしは言いたい。ペルソナのつくりかたを知りたければ、かいけつゾロリを参考にしろ!

なんの冗談?
ふざけていません。大まじめです。

まじめにふまじめ・・・?
最後までみてもらえれば、わたしのはなしが嘘ではないことをわかってもらえるはずです。
かいけつゾロリに学ぶペルソナのつくりかた
かいけつゾロリというと・・・

おなら!おやじギャグ!
It is ゾロリワールド。
1987年以降、年2回コツコツと35年続けていった結果、2022年7月には、ギネス記録に登録されるまでになったかいけつゾロリ。71作品目での快挙だそうです。
ちなみに、記録名は「同一作者によって物語とイラストが執筆された単一児童書シリーズの最多巻数」です。

長い・・・
まぁ、長いね・・・。
さてそんなゾロリが長らく支持されているのは、作者の原先生のしたたかな戦略あってこそです。
失礼して頭のなかをおじゃまさせてもらいます。

おじゃまします
永遠の小学生の追求
一冊でも多くページをめくってもらいたい。もっとも読んでもらいたい小学生に向けて考えたことは・・・
その名も、プロの小学生になること!
なんのこっちゃと思いでしょうが、原先生は大まじめです。
子供の目線で作り続けることです。僕は50歳を過ぎても、スイッチやプレステなどのゲームで遊んだり、「月刊コロコロコミック」も楽しんでいました。おもちゃ屋に行ってもお金を持っているから゛ここからここまで”と買える。(後略)
女性自身 インタビュー・原ゆたかさん 20230206
そうしてまで目線を合わせるのは、エンターテイメントだとしているからです。
原先生が小学生のころ、説教じみた本や映画を見せられて、退屈したそうです。理屈で教えるよりも、物語で伝えたい。それが原点なのです。

ある意味反動なのね
合言葉は我が振り直せ
思いついたギャグやストーリーが、当の小学生に届かないともったいない。
そこでズレが生じていないか、時おり微調整をかけながら、感覚を保っているそうです。そのやり方は・・・?
売れ筋のライバル商品をみる。
ライバルの商品を見ることで、どんな興味や関心をもっていた相手に合わせているのか、わかるそうです。
そこで自らの感覚が、今の小学生に伝わるのか、わかりにくくないのか。生の情報と照らし合わせることで、自らも切磋琢磨しているとのことです。
なんともプロフェッショナルです。

主(あるじ)さんにはない、したたかさです

なんだと~
持つべきはブレのない軸
作品作りの際には、映画作りの手法を取り入れるなど、伝わりやすさやおもしろさを大事にしてあるのが、かいけつゾロリの魅力です。
でもそれだけでは、長続きしません。最も大事にしているのは、物語自体です。
具体的には、小学生の今だけでなく、10年先に読んでも楽しめる、物語のながれです。
例えば、かいけつゾロリのシリーズでドラゴンたいじという話があります。簡単なあらすじを書くと、
ある王国に住んでいるお姫様にひとめぼれしたゾロリ。自らのお嫁さんにと目論見ますが、お姫様には婚約者が控えているといいます。ゾロリは、仲間のイシシとノシシと共に、お姫様を自分のものにできないかと悪だくみを考えます。それは、なんと古に伝わるドラゴンを使った横取り作戦だったのです・・・。
しっかりとした物語があるから、読んでいて楽しい。しかも、何度でも見返したくなる仕掛けもある。
小学生のときに虜になり、改めて読んで思わずニヤリとする。
一過性で終わらない楽しさこそ、かいけつゾロリの強さなんだと思わせられます。
むすびに
理想のペルソナをつくりたい。ならば・・・
- 永遠の小学生の追求
- 合言葉は我が振り直せ
- 持つべきはブレのない軸
なによりも根底にあるのは、相手を楽しませたい・喜ばせたいという一心です。ここが欠けていては、どんなに緻密に作り上げても、振り向いてはくれません。
あなたも忘れないでください。どんなときもお客さんのことを念頭にした取り組みを心がけてください。
下品だと批判を受けながらも、小学生に支持を受けてきたかいけつゾロリ。当時小学生だったわたしも見事に虜に。1冊読むと次も読みたくなるわけが、今回解けた気がします。

個人的にはアニメ版(2004年)もおすすめだな
印象的なのは、エンディングテーマの「あかねいろ」。聴くたびになぜか涙がこみあげてくるんだよな。

歌っているのは、改名前のLittle By Littile
・・・・おっと。
このまま感傷に浸っていてはダメだ!また別の記事で会いましょう。
では!
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ペルソナを探すほかの方法
そもそもあんたは誰だ!?
参考サイト
https://shuchi.php.co.jp/article/11007
https://gendai.media/articles/-/92686
https://realsound.jp/book/2020/10/post-631947.html
https://jisin.jp/entertainment/interview/2175277/